パチヘッド分類(2)
- 確認できているパチのヘッドシールを、似た特徴をもつシールごとに分類してみました。
- あくまで私の独自研究なので、他の方の考察と異なっている可能性があります。分類名も私が勝手につけた名称です。
- 比較画像は上が本物、下がパチモノです。
- もくじ
4. シール名がゴシック体型
基本的に表はオリジナルのイラストと同じなのですが、シール名、裏書などにアレンジが入っているパターンです。
(1) ベタ打ちゴシック
表のシール名の部分がベタ打ちのゴシック体になっているシリーズです。なお、これらはすべてロッチなどのロゴがない無印タイプしか確認できていません。
@ 白台紙・青インク型
シール名がごく普通の赤のゴシック体に置き換えられています。これらはイラストもコピーではなく描き直されており、見ただけで違和感があるパチモノらしいパチモノに仕上がっています。
下の5枚は、シール名のフォントや白台紙に青インクで印刷されているという点など、共通点が多く、同じ業者によるものであろうと考えられます。
A 黄色台紙型
@とは少し違うフォントでシール名が書かれています。台紙は黄色のようですので、@のものとは別の系統であると考えられます。
この2枚の間でもシール名のフォントが微妙に異なるので、違う業者によるものかもしれません。
(2) 立体・湾曲ゴシック体
シール名をゴシック体で書き換えているという点は共通していますが、上の単なるベタ打ちとは違い、影をつけて文字を湾曲させるといった加工が見られます。
裏書はオリジナルのコピー(ただしロゴはなく、「悪魔VS天使シール」の表記はセンタリングされています)です。黄色台紙に青インクでの印刷という共通点がみられ、同じ業者であると考えられます。
(3) 縁取り
ワンダーマリア一種しかないので、これ独自のデザインかもしれません。ロゴが黄色にオレンジの縁取りをされています。裏は普通の無印と、ロゴ部分が黒塗りという珍しいパターンの2種類が確認できています。
5. 裏書差し替え型
(1) 聖フェニックス型(&シール名手書き)
裏書が、オリジナルテキスト&イラスト差し替え(聖フェニックス武装後のような?マーク(次界の入り口)が左に、表のイラストのコピーが右)されているパターンです。シール名は白抜きされていません。
表書きについては、シール名が手書きという点が特徴かと思いきや、怪奇ムガルはコピーですし、この点はなんともいえません。
● 亜種:野聖エルサM
シール名が手書きという非常に目立つ特徴が共通ですが、裏書が異なり、無印タイプです。台紙の色やインクの色は共通点があるので、同じ業者かと思われます。
(2) ソロ型(動きあり)
裏書のテキスト、イラスト共にオリジナルの内容に置き換えられています。テキストは業者が書き起こしたと思われる文章で、イラストは表の線画をもとに少し動きを加えたものになっています。台紙の色は白と黄色が確認できています。
また、表のシール名がゴシック体&立体・湾曲しているという特徴も共通しています。
● 亜種:ダークヘラ
印刷されているものは上のダークヘラと同一ですが、アルミ素材という違いがあります。
(3) ソロ型(動きなし)
裏書がテキスト、イラスト共に置き換えられている点は上と同じですが、イラストは表のキャラをそのまま線画にしたものであるという点で異なります。
裏書のフォントは類似しているので同じ業者だと思われますが、裏書最下部の1行テキストがあるものとないものがあり、異なるシリーズの可能性も否定できません。
6. イラスト描き直し型
(1) 表全面描き直し型
表書きを、シール名からイラストまで全部描き直してしまったパターンです。描き直しのクオリティはあまり高くありません。
裏書は無印の一般的なコピーもので、白台紙に青インクで印刷されています。
シャーマンカーンだけは裏書のシール名が白抜きされていないなど、特徴が異なりますが、全く同じ裏書のパチモノも存在するので単にパチモノをコピーしただけという可能性があります。
(2) アンドロココ、ダビデブ
パチモノ界では有名な、アンドロココとダビデブのオリジナルイラストのシールです。このタイプはこの2枚しか確認できていません。いずれも本物と異なり躍動感があり、結構人気があるパチモノです。
裏書はごく普通の無印タイプです。
(3) ド下手絵
上とは逆に、ド下手な絵で描き直されている聖フェニックスとサタンマリアです。下手すぎてかえって味があります。裏書はごく普通の無印タイプです。
7. ホロ再現型
ホロシールをそのままパチモノにするには技術的(予算的?)に厳しかったようで、各業者工夫してプリズムシールに作り直していたようです。その中でも共通点が見出せるシールをいくつかくくってみました。
(1) 魔肖ネロ、ヤマト爆神
ホロシールをプリズムで再現しているパターンです。これらの特徴として、裏書がごく普通の無印タイプで、黄色台紙と薄緑台紙の2バージョンがあることが挙げられます。
これらは背景色つきでホロを再現したうえ、立体部分にグラデーションをオーバーレイさせるという手法が同一なので、同じ業者と考えてよいと思います。
(2) 聖神ナディア、聖梵インダスト(銀プリ)
明るめの色チョイスが非常に特徴的なので、同じ業者だと考えられますが、裏書の特徴が微妙に異なる(聖神ナディアは「悪魔VS天使シール」がセンタリングされているが、聖梵インダストはされていない)ので、判断に迷うところです。
(3) 聖神ナディア、聖梵インダスト(黒背景)
上とは逆に、黒い背景色も印刷されて暗いイメージに仕上がっています。上と同じシールの組み合わせですが、たまたまなのか何らかの関係があるのかは不明です。
8. 裏書共通型
表は異なる特徴があるものの、裏書が他のパチモノと比較しても共通点が多いと思われるものをくくってみました。
(1) ロッチ
表はシール名の特徴が全く異なりますが、裏書はロゴがロッチという点も含め、全体の印象が酷似しています。
ヤマト爆神は全く同じ表書きの異なるパチシールがあるため、そちらをコピーした可能性もあります。
(2) 白台紙
こちらも表の特徴は全然違いますが、裏は白台紙で無印&「悪魔VS天使シール」がセンタリングという特徴は同じですし、インクの色もそっくりなので、同じ業者ではないかと推測されます。
パチモノシール画像は、それに加えてシール製作者も権利を有している場合があります。